当犬舎の活動報告(トピックス)
このコーナーは、当犬舎における活動について紹介しています
◎2020年1月11日・・テツ号『 滋賀 』に旅立つ!
本日、当犬舎の猟芸No.1のテツ号が、滋賀県のオーナー様K氏の下に旅立って行った!。 テツは、当犬舎の広報部長!として、サツマビーグルの保存普及活動に大きな功績を残してくれた・・・。 心より「ありがとう」と感謝したい! テツの猟芸やエピソード等は、当ホームページやブログ「狩猟犬サツマビーグルのつぶやき」、Facebook等で数多く掲載(投稿)しているので本稿では省略し、当該記事に委ねることにする。 本日K氏のテツお迎えの様子は、下記に詳しく掲載したのでご参照願う!。 ( 出典:ブログ「狩猟犬サツマビーグルのつぶやき」 ) ① テツ号 徳島最後の山入! ② テツが新天地『滋賀』に旅立つ! 写真は、K氏とテツ号。 テツはもうK氏に心を許し落ち着いている様だ!
◎ 2019年9月15日・・シロー号が新天地『 滋賀 』に旅立つ!
本日、当犬舎の種牡でシカ猟犬のシロー号が、滋賀県のオーナー様I氏の下に旅立った!。 シロー号との想い出は数多い!。シロー号は、2015年9月に当犬舎にやってきた。 当時種牡はハク号のみで、このままではサツマビーグルの保存は出来ない!と思っていた矢先、鹿児島県の師匠より、名ウサギ猟犬のタロー号の直仔で、10ヵ月になる牡が居るとの連絡があった。 シロー号は、子供が居ない87才の元老ハンター夫妻の下で大事に育てられ、ノウサギ・シカ・イノシシ等が多く住み着く裏山に朝夕毎日60分程引いていた為、若犬ではあるが筋肉粒々の堂々たる体躯をしていた。 母犬は、元老ハンターの集落で代々大事に守られて来た(保存されて来た)系統である。 シロー号は、入舎後10日余りを経って、山入訓練を開始したが、行き成りシカを1時間余り追い鳴きした。まだ仕事はしてないと聞いていたので驚いた。 その後、種牡としても素晴らしい多くの直仔を残してくれた。 現在は、名シカ猟犬として活躍しており、大きく美しい追い鳴きは当犬舎No.1である。 シロー号は、タロー号の直仔で、父親譲りの身体を有し、頭部、首、胴、四肢に至るバランスが非常に良く、特に大きな絞り耳とどっしりとした風貌は実に頼もしい。 犬舎内では物静かで一見精彩なく見えるが、一旦山に入るとダイナミックでエネルギッシュな狩り込みへと一変し、また野太く大きな鳴き声は見るものを圧倒する迫力がある。 本来なら、何時までも飼ってやりたいが、当犬舎は動物愛護管理法に基ずく第一種動物取扱業(販売)申請で、飼育頭数は9頭と決められているので仕方なく里親に出すことにした。 現在、シロー号系の後継犬としては、直仔のハチ号がおり、この度リリー号との間に仔犬が生まれており、種牡として使用できる目途も付いている。 シロー号は、未だ5才になったばかりの成犬で、今後も種牡並びに名シカ猟犬として活躍して欲しいと願っている。 オーナーの選択はとことん悩んだが、当犬舎がサツマビーグルの保存普及活動をスタートさせた時から大変ご協力を頂いており、故エス号(里親)、マル号のオーナー様で滋賀県のI氏に飼育をお願いしたところ、快諾を頂いき、今日の運びとなった。 シロー号には今後、滋賀県を中心とした近畿圏のハク号直仔、アサ号直仔及びリュウ号直仔の種牡として頑張ってほしいと願っている。 I氏は、年に一度は来舎されているので、その時は元気な顔を見せて欲しい!。 写真は、2才当時の懐かしいシロー号との単独シカ猟の様子!。
◎ 2019年3月4日・・ハチ号が入舎!
ハチ号は、2月24日に愛媛県のオーナーT氏からのご厚意により当犬舎に入舎しました。血統構成は、父:シロー、母:シロ号です(2016.06.17生)。 ハチ号の前に、母親のシロ号が入舎し、狩猟に使用していましたが、この度T氏より提案が御座いました。 それは、若くして名シカ猟犬として狩猟や有害駆除に活躍していたハチ号をこのままペットして飼育するのは忍びない!。そこでシロ号を引き取るのでハチ号を飼育しては?との提案でした。 また、シロ号は今後T氏の下で飼育し、発情がくれば仔犬を繁殖させてもらうことになりました。 当犬舎としては、願ったり叶ったりの提案で、即承諾した次第です。 T氏並びにご家族には心より感謝を申し上げます。 ハチ号は、入舎し本日で10日目となりました。当初は少し警戒していましたが、元来従順で温和、とてもフレンドリーな性格から、今日ではすっかり犬舎にも慣れ、飼育する上での障害は無くなりましたので公開します。 今後は、シロー号の後継犬として、同系の貴重な種牡としても活躍を期待しております。
◎ 2018年12月13日・・マレ号も新天地『高知』に旅立つ!
本日、11時にマレ号は高知県のF氏の下に旅立った!。 F氏ご夫妻は、今朝6時過ぎに自宅を出発し、当犬舎には10時過ぎに到着。 早速、マレ号の下に行く。そして予め用意されていた新品の首輪に交換。その後手製の新品引き綱に繋ぎ、犬舎を出て散歩に出かけた。 犬の扱いは実に手慣れたものだ!。 マレ号もF氏と奥様には何度か会っており、覚えていたのか?。何と尻尾をピンと立てて引き綱を強く引っ張り前進する。これには驚いた!。 F氏の下には、ハナ号(牝)が行っており、シカ猟犬として活躍中である。このハナ号の飼育経験や過去のアメリカンビーグル等、多犬種の飼育経験から犬の扱いは一目置く存在である。 F氏には、保存活動開始当初より大変お世話になっている。この度の系統繁殖(品種改良)による犬の入れ替えにも、マレ号を引き取ってくれることをいち早く申し出て下さった。 本来なら、マレ号も一生涯飼ってやりたいが、系統繁殖上それも許されず、今日まで種牡のハク号の他、台牝のエス号、アキ号も断腸の思いで里親に出した。 サツマビーグルの保存普及活動が順調に推移しているのも、上記した里親になって頂いているオーナー様等のお陰と心中より感謝している。 マレ号は、その素晴らしい体型から、今日国内で飼育されている純血サツマビーグルの品種改良に大きな影響をもたらしている。 マレ号との思い出は沢山あるが、詳細は「サツマビーグルの写真集」に譲るとする。 マレ号は、坂本龍馬の生誕地である土佐の高知で、F氏ご夫妻に愛され、元気に暮らして欲しいと祈念している。 出来るならば、シカに行かず、F氏の大好きなノウサギ猟犬として、大好きな山野を謳歌して欲しいと願っている。 写真は、F氏ご夫妻とマレ号。 もうすっかり意気投合しているようにも見える・・・
◎ 2018年12月9日・・ドン号が新天地『滋賀』に旅立つ!
昨日、先月狩猟中に事故で無くなったコハク号の後継犬として、当犬舎の若きエースであるドン号が滋賀県のK氏の下に旅立った。 ドン号は、アサ号とマレ号の間に昨年9月に生まれた1.3才の若牡である。 サツマビーグルでは50頭に1頭と言われる大変珍しいトライカラーの毛色をしていたので、アサ号の種牡後継犬とし飼育されていた。 ドン号の思い出は沢山あるが、何故か良い思が多い・・・中略・・・ K氏の下には昨年、台牝生活を終えたアキ号が行っており、今日ではすっかり昔の体力と猟芸も復帰し、狩猟犬として有害駆除や狩猟に頑張っている。 ドン号もアキ号と一緒に、K氏の下で立派な狩猟犬として成長し活躍して欲しいと願っている。 写真は、昨日迎えに来たK氏とドン号!。 賢いドン号は、写真を撮っている小生の方を向かないでいる。 別れの涙を流しいている様にも見えるが・・・ 素晴らしい種牡となる武者修行に行くのだ!。 K氏のご家族に愛され、健康に留意し、狩猟に有害鳥獣駆除に頑張って欲しいと祈念している。
◎2018年7月5日・・・プリチャージ式空気銃を購入!
下記のプリチャージ式空気銃を6月に購入予約(発注)した。 この度(7月)の散弾銃の所持許可更新時に空気銃を同時申請する。
何故に今、空気銃なのか?との意見もあるが、主に有害駆除用として購入した。 イノシシやシカの報奨金が多い獲物には多くのハンターが一生懸命になるが、一方カラス等の鳥類には殆ど目もくれず、その被害は全国的に増えている。 特に、丹精込めて作った果樹や家庭菜園の作物等はカラスのやりたい放題だ!。 しかし、鳥類の捕獲は有効的な手段がなく、鉄砲による方法が一般的である。ところが、有害駆除は比較的民家に近い場所で行われることも少なくなく、鉄砲を撃つとその大きな銃声が被害農家以外の散歩中等の一般人が知るところとなり、すぐさま「鉄砲を撃っている人が居て怖い!」等の通報が110番される。警察も駆除を承知しているものの、通報があればパトカーで現場に来る。通報した方は警察官から事情を聴き納得するが、また別の日に違う人が通報すると言うイタチ返しが続いている。このことは全国共通の様である。 この状況を改善(打破)しょうと一念発起し、空気銃の購入に踏み切ったが銃価格が高いのに驚く。また、銃以外にもスコープ、ハードガンケース、ガンカバー、スリング、ガンレスト、パイボット、300気圧空気ボンベ、MEDアダプター、距離計、クリーニングキッド等が必要である。 ※ 尚、空気銃を用いての狩猟や有害駆除の様子は、別途ブログ等で順次報告する予定である。
◎ 2018年年1月25日・・・第一種動物取扱業登録証を更新
徳島県動物愛護管理センター所長に更新申請しておりました「第一種動物取扱業登録証」が平成30年1月24日付にて再交付されました。 有効期間は、平成35年1月30日です。 この再交付により、純血サツマビーグルの繁殖が継続できることになりました。 微力では御座いますが、今後ともサツマビーグルの保存普及活動に真摯に取り組んで参りますので、何卒ご支援ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
◎2018年1月11日・・・エリー号 イノシシ猟で死す!
昨日、アサ号、マリー号、リリー号を負傷させたイノシシのリベンジにエリー号を連れて山入りした。しかし、思いかけず返り討ちに遭い、父親のハク号、母親のエス号や姉妹のアキ号よりも先に天国に行ってしまった。
みんな新天地で大活躍しているのに可哀そうな結果になってしまった。 このイノシシの出没範囲は広く、もう8頭近くの猟犬が殺され又は大ケガを負わされている。このイノシシを獲らない限りは危なくてシカ猟は出来ない。 当犬舎でイノシシをやるのはエリー号とテツ号だけである。テツ号はこのイノシシが居ると私の元に帰って来る。怖さを知っているので相手にしない。
地元のハンターも犬を使わずに罠を仕掛けているが利口で掛からないという。兎に角大きなイノシシらしく分厚い脂肪の鎧を身に着けている今は弾が効かないと嘆いている。真正面から脳天でも撃たない限り倒れないと言う。身体にはもう何発も銃弾が入っているらしい。
この様に大きな荒くれイノシシに真正面から向かっていったエリー号の勇敢さには驚かされる。今までも何度も切られ身体には幾つもの傷跡が残る歴戦の女傑であった。タヌキなどはもう何十頭も加えている激しい猟欲の持ち主でもあった。 アサ号との繁殖を計画していただけに残念である。後の祭りであるが、エリー号は子育てが上手で今日までに素晴らしい子犬を沢山残してくれた。
エリー号は、サツマビーグルの保存活動で初めて当犬舎で生まれた。アサ号と一緒に残していたが、兵庫県淡路島のハンターから是非飼育させてほしいと懇願され当犬舎から車で1時間余りと言う土地柄と、要らなくなった場合は返してもらうと言う約束で譲渡した。しかし、1才になっても他犬と一緒に猟をやらないと言うことから家内と迎えに行き買い戻し当犬舎に帰ってきた。前オーナーへの見せしめから「今に見ておれ!」を合言葉に、名前もNHK朝ドラ「マッサン」から『エリー』と変え、毎日単犬にて山に引いた。その甲斐あって、最初はヤマドリ、次いでタヌキ、シカ等々と順調に狩りが出来るようになり、訓練開始後1ヵ月余りでシカを30分余り追い鳴きしてみせた。その後小さなウリボウ(イノシシの子供)を咥え「ギーギー」と鳴かせた事を切っ掛けに、イノシシ猟犬に変身した。しかし、大切な台牝でもあり猟芸は確認できたので山入は中止していた。 その後2回の繁殖で素晴らしい子犬を残してくれたこともあり、昨年からイノシシ猟犬として使用していた。ハクの直娘で身体全体が鋼のような筋肉質でバネがあり、しかも気性が激しいのでイノシシもたじたじする場面も数多く見た。しかし、何時かは大イノシシにかかって戦死することも示唆された。
このイノシシにより、マリー号は山入りしても前のような素晴らしい広範囲な捜索から起こし追跡と若犬ながら素晴らしいシカ猟犬として完成していたが、今はイノシシの臭いがあると精神的に恐怖心が先立って、私の周辺から離れなくなっている。 昨日は、このイノシシと対峙するに当たり、やられはしないか、アサ号との繁殖は・・・等々を脳裏に浮かべながら、エリー号に大役を託した。やはり、心配していた事が現実となり大変後悔している。
今朝、四国徳島は全国的な寒波の影響もあり、朝から10cm余りも積雪があり、道路は混雑して大渋滞を来している。エリー号の死を雪の花で飾っているかのように見える。 エリー号よ!安らかに眠ってください。お前が残してくれは子供達は全国で大活躍している。サツマビーグルの保存普及活動の一躍を担ってくれ本当にありがとう。心より感謝とお礼を申し上げる。今後は、天国からお前の子供達や当犬舎の活躍を見守ってください。お前のことは一生涯忘れはしない!。
写真① 子育て中のエリー号 猟場では激しい闘志でイノシシに向かっていくが、家庭では孫と一緒に遊んだり、子育てにおいては本当に子煩悩で子犬の面倒をよく見る素晴らしい台牝であった。 直仔には秋田県でクマ猟犬として活躍しているものもいる。
写真② 今猟期エリー号は初猟のイノシシ猟で負傷 何度切られても恐怖心は残らなかった。サツマビーグルは利口で賢いので一度痛い目に遭うと向かっていかない犬が多い中、エリー号だけは違っていた。 宮崎県のイノシシ猟犬のトク号もエリー号の血が強いのかやはりイノシシと真っ向勝負して何度も生死をさまよう大ケガをしている。 ※エリー号の高鼻は、尻尾をビンと立ってていれば「シカ」、倒していると「イノシシ」と区別できた。
写真③ 今朝の犬舎運動場は大雪 犬舎周辺は雪が10cm余りも積もり、四国徳島は大雪となった。 エリー号の死を雪の花で飾っているかのように見える。
◎ 2017年11月3日・・・アキ号も新天地『滋賀』に旅立つ!
思いで多いアキ号は、若いハンターK氏の下に旅立った。 アキ号は、当犬舎の純血サツマビーグル保存活動の初繁殖犬である。父親はハク号、母親はエス号であり二代目となる。未だ4才と若いが台牝を引退させ、今後は新しいオーナーK氏の下で第二の犬生を送らせる苦渋の判断をした。 アキ号では、仔犬時代から成犬に至る過程でサツマビーグルの飼育の仕方、訓練の仕方等々多くを学んだ。正にサツマビーグル保存活動に於ける貢献度は極めて大きいと評価している。シカ猟犬として約2年間のブランクはあるがK氏の下で鍛え直し、これからは大好きな山で大いに楽しんで欲しい。 『アキ号よ!本当にありがとう。今では4代目も誕生し、保存活動も順調に推移している。今後も滋賀より見守ってほしい・・・』 初めてのブログ「狩猟犬サツマビーグルの訓練記-全10話(2013~2014)は今もサツマビーグルの訓練教書として仔犬を譲渡したオーナー様等に重用されている。思い出は本紙上では書ききれないのでこの辺でお別れとする。またオーナー様と一緒に遊びに来て元気な顔をみせて欲しい・・・。
【追記】 初代のハク号とエス号も新天地のオーナー様に大事にされ幸せに暮らしている。既に4代目が誕生しており、2代目のアキ号は飼育制限上からオーバーし飼えなく止む無くK氏に飼育を託した。今後はシカ猟犬として狩猟並びに有害駆除に活躍し、被害を被っている農林従業者並びにサツマビーグルの普及に貢献してくれることを切望している。 写真1.今朝のアキ号 賢いアキ号は、何時もの朝と違うことを悟っている様である。何だか胸が熱くなる。しかし、素晴らしいオーナーK氏の下に行くので全く心配はしていない。 ※ 本来は一生一緒に暮らしたいが法的飼育制限上並びに保存活動継続のため手放すのは止む無し。
写真2.オーナーK氏とアキ号 3連休を考慮し、早朝3時に滋賀を出て7時過ぎに到着。 ※ 先日K氏にコハク号の母親のアキ号を貰ってもらえないか連絡すると即決で了解を得た。若いが礼儀正しく、当犬舎の後継者の一人として期待している。
写真3.滋賀に到着し息子と対面 写真左側が息子のコハク号、右側がアキ号。 ※ コハク号が大きくなってからは初めての対面であり、新しい環境にも慣れてないので尻尾を下げ、賢いアキ号は少し警戒している様だ。しかし今朝、アキ号の元気な写メを送って頂き安堵している。
◎ 2017年7月12日・・・ハク号は新天地『関東栃木』に旅立つ!
ハク号は、本日、徳島空港JAL456便11:40発→羽田空港12:55着で新天地の関東栃木に旅立った。 新オーナーは、栃木県の若きハンターT氏である。氏の元には、故リュウ号、ナナ号、スミレ号が行っている。小生が純血サツマビーグルの保存普及活動を開始したときからの猟友(協力者)で、当犬舎の後継者として期待している。 ハク号は、4年前に九州鹿児島から四国徳島にやって来た。同年1猟期をシカ猟に使用し、その優れた猟能を確認した。その後、なかなか牝犬が見つからずにいたが、翌年に写真のエス号を苦労の末に見つけ入舎できた。 ハク号もエス号も鹿児島ではノウサギ猟犬として活躍していたが、当地徳島はノウサギが激減し、逆に大物のイノシシとシカが異常繁殖していたことから、自然と大物をやるようになった。しかし、両犬がイノシシに切られ危うく命を落とすことになったことから、今後一切山には入れないことを決意し、種牡と台牝に専念させていた。 その結果、保存(繁殖)活動も順調に推移し、多くの直仔が狩猟、有害駆除の他、コンパニオンドック(ペット)として全国で飼育されている。 ハク号は、保存活動の他、狩猟雑誌、農業新聞、ペット雑誌等の取材に応じ、当該誌上でサツマビーグルの素晴らしい魅力を紹介されるなど、普及活動にも大きく貢献した。 ハク号の思い出を語ると切りがないので他の記事に譲るが、現代に復活した純血サツマビーグルの立役者として、後世まで語り続けられる名犬であることは言うまでもない。 ハク号の一生は、前期3年は九州鹿児島、中期4年は四国徳島、後期は関東栃木と3回に渡り生活環境を変えるがこれも運命と言える。今後は、新オーナーT氏の下で大好きな山に入り、悔いない狩猟生活を送ってほしいと四国徳島の地より祈念している。 ハク号は、関東の地でもその能力をいかんなく発揮し、純血サツマビーグルの狩猟犬としての素晴らし資質を多くのハンターに周知してもらいたい。 ハク号!。。。お前と暮らした楽しい4年間は一生涯忘れはしない・・・ これからは、新オーナーT氏とそのご家族に愛され楽しい日々を過ごしてもらいたい・・・ さようならハク号!。。。ありがとうハク号!。。。また逢う日まで・・・ 写真(1) 今朝のハク号 別れることを知っているかの様な顔付きでこちらを見る・・・年甲斐もなく涙した。。。
写真(2) 鹿児島から来た4年前のハク号とエス号 ハク号は3才、エス号は2才で四国徳島にやって来て、同年の猟期でシカを20頭余り捕獲する等の思い出の他、多くの優秀な直仔を残してくれた。エス号も今は近畿滋賀のオーナーI氏の下で楽しい日々を送っている。
【写真説明】 左側=ハク号と小生。右側上段=ハク号。右側下段=エス号
◎ 2017年2月4日・・・孫のお手伝い?!
今日は、久々にポカポカ陽気で運動場兼育成場の愛犬達も狩猟で疲れた身体を癒している。窓越し見ていると此方も眠くなって来た(笑)
今日は、昨夕からお泊りに孫(唯一の男子)が来ているので、山(狩猟)はお休みだ!。 孫は、1歳で正月には未だハイハイの状態で、時たま机にもたれ立つようになていた。 この度は約1ヶ月振りのご対面だ!。歩き出しているとは聞いていたが・・・。
なんと!!!朝起きると早速、家の中をフラフラと歩いている。。。ニコニコ顔で元気だ! 早速パチリ!(写真)・・・正真正銘の爺バカである・・・ この時期の子供の成長には驚くばかりである。。。
とにかく、ワンコが怖いが大好きの様だ!。愛犬も孫も双方が興味津々である・・・。 暫くすると、双方慣れて仲良くなる・・・。
私が犬の世話をしょうとするとお婆さんと付いて来て、大きなバケツを持ってお手伝い!。 愛犬達の目は孫に集中・・・みんな心配しているように見える(笑) 何時の日か孫と山に行くのが楽しみだ!!!・・・
写真=孫が大きなバケツを持ってお手伝い?している様子
◎ 2016年12月15日・・・北海道からエゾシカ肉が届く!
サツマビーグル譲渡先の北海道のオーナー様A氏から、本日10kgにも及ぶ沢山の珍しいエゾシカ肉が届いた。北海道は広大で雄大な土地柄か送られてくる肉の量も半端でない。早速、礼を言うべく電話する。「若い牝なので肉は柔らかく美味しいと思う」。食べ方を聞くと「味噌鍋」か「焼肉」が美味しいとのこと。 肉が多いので約300gにカットし凍結保存する・・・と言うと、肉は生の方が美味しい・・・やはり北海道は寒いので生で熟成させているのだろうが、四国では気温が高くそうもいかない。肉は一旦30日余り凍結保存し熟成したものを食べるのが一般的だ。 生で食べるとなると、早速ご近所や親友に連絡し、欲しい方に御裾分け。 我が家でも今夕は、ご近所を招待し焼肉と味噌鍋を美味しく頂きたい・・・。 ※ オーナー様は、シロー号×シロ号の牝とハク号×マレ号の牡を飼育されている。 先日も滋賀県のオーナー様K氏より、ツキノワグマ肉とイノシシ肉を送って頂いたばかりで・・・家内曰く「もう今猟期の肉はいりません・・・冷凍庫に入らない(笑)」とのこと。クマ肉は「すき焼き」「味噌鍋」「焼肉」の全てを初めて食したが、お世辞抜きで何とも言えない美味しさであった。小生は「味噌鍋」がお薦めだ・・・。
◎北海道から送られて来たエゾシカ肉 ・シカ肉は柔らかい若い牝 ・約10kg(ロース、モモ)
◎約300gにカットしたエゾシカ肉 ・なんと新聞紙を両開きにしてほぼ一杯と言う多さだ。
・肉は、ご近所、親戚、友人に御裾分け。
< 追記 > エゾシカ肉は、焼肉と味噌鍋で食べたが想定外の美味しさにみんなびっくり。何よりも家内が柔らかくなんとも言えない食感と美味しさに驚いていた。小生は焼肉がお奨めだ!。 四国徳島のシカは未だ美味しいと食したことが無い。それれもそのはずである。ハンターも捕獲報奨金目当てで、獲物は大部分が埋められ食べることは少ない。肉は脂身が全くなくハタハタで固く、煮るとアクが多く特有の獣臭もあることから食しないのだと思う。エゾシカ肉は、四国徳島のシカ肉とは真逆で、煮ても焼いても柔らかく何とも言えない食感が食をそそる。正月には子供や孫たちがやって来るので全員で美味しく頂きたい。 ※ シカの冷凍肉は、自然解凍後、赤ワインに一晩漬けておくと、冷凍肉特有の臭みが取れ美味しい・・・とアドバイスを頂く。是非お試したい!。 北海道のAさん、沢山のエゾシカ肉を本当にありがとうございました( 12/17記)
◎ 2016年11月5日・・・新たに純血サツマビーグル牝が見つかる!
10月末に嬉しいニュースが飛び込んできた。今日まで繁殖に使える牝犬の発見は珍しく、エス号(当時2.5才)、マレ号の母親マリ号(当時8才)に次ぐ3頭目である。
猟友に頼み犬を写メで送ってもらったが、素晴らしい純血サツマビーグルの牝4才である。前オーナー様は、82才の老ハンターで、サツマビーグルでのノウサギ猟一筋で昨猟期まで頑張ってこられたが、年齢には勝てず家族の進めもあり猟を止めることを決意。しかし、犬のことが心配で、大事にしてくれるハンターを探しておられた。そこに口コミで四国のハンターと熱心にサツマビーグルの保存普及に取り組んでいる地元ハンターが居ることを知り猟友の元に連絡を頂いた。早速猟友にオーナー様の御自宅に急行してもらい、保存普及活動について(ホームページの紹介など)真摯に取り組んでいることを説明してもらった。その結果、「本犬の血筋が後世に残るなら・・・」と大変喜んで頂き、是非保存普及に役立ててほしいと譲渡を快諾して頂いた。
系統の事は、分からないと言われていたが、かなり昔からこの周辺の集落は狩猟の他にノウサギの被害防止も兼ねて一軒に1頭はサツマビーグルを持ち、殆どが放し飼いであったらしい。しかし十数年前から急速に住民もハンターも少なくなり、今日ハンターはオーナー様独りになったと昔を懐かしがられていたと聞く。本系統は代々オーナー様が牝犬を主流にして犬が4才頃になると代取りで繁殖し、牝犬を1頭を残して来たらしい。本犬はその最後の1頭である。その後、色々と詳しく話をお聞きした結果、間違いなく川内系の直系と言うことが明確になった。猟友も鹿児島にはもう純血は残って居ないと思っていただけに驚いている。元来薩摩は質実剛健で門外不出の気質が強く、しかも老ハンターには携帯電話もインターネットも関心なく、情報を得るにも大変な時間と労力が必要なことは今日までの活動で百も承知をしていたが、このような犬が未だに残っていることは今後の発見にも望み大である。しかし、オーナー様に聞くともうこの辺りには居ないとのこと・・・。
さて本犬を見分してみる。先ず外見は、写真の通り堂々とした体躯であり、頭部は良く発達し、耳は低く位置し大きく垂れた絞り耳で、体毛は短毛で密生、配色は白地に黒の丸班が実に美しい。本体型は、川内系の典型的な特徴とも言われている。
昨猟期までは、オーナー様と共にほぼ毎日出猟し、名ノウサギ猟犬として大活躍していた秀逸犬である
(捜索良く、起こし追跡は抜群で追い鳴きは美声と聞く)。
現在は、鹿児島の猟友の下で委託飼育してもらっているが、性格は従順で温和、物静かで落ち着きがあり、非常に利口で賢いと聞く。もう少しで猟期も始まるのでその仕事ぶりを見るのが楽しみである。 ギン号と交配すれば、実に美しい見事なサツマビーグルが誕生する・・・と、今から期待を抱いている。本系は、当犬舎のマレ号と同様に、狩猟犬としてだけでなくコンパニオンドックとしても是非とも保存して行きたい。
【 追記 】 この記事は、昨日掲載したにも関わらずアクセス数が1000件を超える大反響に驚いております。サツマビーグルの保存に関心を持って頂いている愛好家にとっては共感できる喜びと受け止められていることに感謝とお礼を申し上げます。 尚、本犬は非売品で有り、仔犬の予約受付は未定ですのでご了承下さい。( 11/7 記 )
◎ 2016年6月26日・・・ホームページ名称を「日本狩猟犬サツマビーグルの郷」に改称
当ホームページは2013年6月14日に開設し、お蔭様で3年が経過した。今日まで1日に平均300件のアクセスがあり、毎年増加傾向である。特筆すべきは全アクセス数に占める海外(外国)の割合が約60%で日本国内を大きく上回っている。内訳は多い順にアメリカ、カナダ、ドイツ、フランス、イギリス、オランダ、アイルランド等・・・となっており、サツマビーグルは海外のハンターや愛犬家に大変興味を持って頂いている。一部の愛犬家からは譲渡の申し出もあるが、今のところ保存に十分な飼育頭数が確保できていないことを理由にお断りしている。海外の方のサツマビーグルの見方は、「顔がバセットタイプで有るにも拘わらず、身体は筋肉でガッチリとし、尻尾がピンと立っていることが珍しく映り、大変興味を持って頂いている他、性格が他のハウンドの様にベタベタせず主人に忠実で「サムライ」を彷彿させる・・・等の評価を頂いていおり、この事(見方や考え方)は我々の考えと一致する。大変光栄である。今後は動画を多く掲示してほしい旨の要望が有り順次対応していく予定である。
この度、当ホームページを英文に翻訳し公開したいと言う問い合わせが有り、この際サツマビーグルが日本固有の獣猟犬(ハウンド)であることを全世界に周知してもらうため、既存のホームページ名称に『日本』の冠を付け加え、「日本狩猟犬サツマビーグルの郷」に改称した。これにより、海外の方にもホームページのタイトル名でサツマビーグルが日本固有のハウンドで有ることが一目瞭然となり、更に理解と興味を持って頂けるものと確信している。
現在、国内で確認されている純血サツマビーグルの飼育数は、保存活動を開始した5年前の10頭から51頭まで増えており、徐々にではあるが絶滅危機の回避に向かっている。しかし安心はできない。それは現存するサツマビーグルの出産は牝仔犬が極めて少ない。平均産仔数は5頭、その内牝が占める割合は約2割弱である。今後の繁殖計画において産仔数に占める牝の割合の向上は、今後の保存活動のキーとなる。このまま改善されない状態が続くと近い将来において繁殖用台牝の飼育数が激減し、極近親交配による遺伝的弊害が派生し、絶滅することも少なくないと考えている。現在、全国で繁殖可能な純血サツマビーグルは僅か10頭程であり、今後とも保存活動と共に飼育情報の調査が必須と考えている。飼育情報をお待ちの方は是非連絡をお願いしたい。
<後記> サツマビーグルは、まだまだ未知の事(部分)が多く、今後とも飼育、繁殖、訓練、狩猟等々を通して調査研究を行い、得た情報は順次当ホームページに掲載して行く予定である。 <お知らせ> 現在の保存会を「日本狩猟犬純血サツマビーグル保存会:仮称」として発足すべく準備をしている。今後とも宜しくご支援の程お願いします。
◎ 2016年6月7日・・・猟友が『狩猟の教科書』を出版!
6月1日に全国一斉に「これから始める人のための狩猟の教科書」が発刊(発売)された。著者は、弱冠31才の若いハンターである。昨年の12月中旬に当犬舎にサツマビーグルでの単犬単独猟を取材に来舎された。当日はテツ号1頭を連れてシカ猟に出かけた。若いハンターではあるが取材等を通して非常に良く勉強されており、色々と質問を受けた(中略)・・・帰宅し今回の来舎目的を聞き驚いた。それは現在ハンターは銃規制等の強化や高齢化に伴い全国で減少傾向に歯止めがかからず、そのため中山間地域ではシカやイノシシ等により農林業に甚大な被害が発生しており、こままま放置してやくと里山は完全に崩壊する等々・・・これを何とかしたいと言う強い意志で立ち上がったと聞き心底感動を受けた。思いは更に実行へと邁進し、「若い人にも是非ハンターに興味を持ってもらいたい」との強い思いからこの度の本を出版したい・・・との考えを聞き、更に感銘を受けた。未だ日本にもこの様な若者が居るのだと思いつつ本書の出版に向け全面協力を約束した。
さて、出版された本であるが、難しい法律や狩猟を本当に初心者目線で分かりやすく解説されており、これ一冊で、全ての猟の免許の取り方から、装備、獲物の獲りかた、美味しくいただく料理法まで、全て図解(イラスト・写真など)を多用してガイド(解説)しており、想定外の仕上がりに対し、改めて東雲君(著者)の労に敬意を表したい。
尚、文中のイラストは彼が殆ど描いており、その腕前はプロ級である。パソコンやスマホをお持ちの方は彼が管理運営するブログ『孤独のジビエ』で是非その素晴らしい腕前(イラスト)をご覧頂きたい。
最後に、この労作(本書)が今後日本の若者のハンター入門への引き金となり、強いてはハンターの増加に繋がることを祈念している。 <追伸> 2015年度のハンターは全国で約1100名増加したとの嬉しいニュース報道があった。 特に「狩ガール」が増えたとのこと。若い女性ハンターは大歓迎であるが、今後の狩猟教育が課題となっているらしいが、本書がその一端を担ってくれることを確信している。
【著者の紹介】 東雲輝之(しののめ てるゆき) 福岡県北九州市出身。1985年生まれ 九州工業大学大学院修了。 エンジニアリング会社に5年務めた後、東京から高知県東洋町へ移住。現在、地方創生、儲かる農業、山里復興、持続可能な野生鳥獣対策などをテーマに、里山ビジネス(農業+林業+狩猟業)で活躍中。 ブログ『孤独のジビエ』管理人。 発行者 : 斉藤 和邦 発行所 : ㈱秀和システム 東京都中央区築地2丁目1-17 電話 :03-6264-3105 価格 : ( 本体2800+税 ) ※ 本書を購入される方は、お近くの書店にて予約購入して下さい。またインターネットショップ「アマゾン」でも購入できます。「狩猟の教科書」で検索。
◎全てに写真やイラストを用い、初心者目線で分かりやすく解説されている。
●写真は、取材当日のシカ猟の様子(テツ号と小生の単犬単独猟)
◎ 2016年2月13日・・・日本農業新聞の朝刊にサツマビーグルの保存普及活動が紹介される!
平成28年1月28日に、日本農業新聞社の尾原浩子記者が当犬舎を取材に訪れた。 本日(2月13日)、その取材内容が日本農業新聞朝刊に掲載された。 尚、当該記事は「日本農業新聞e農net」にも公開されたので紹介する。 ※ 記事を見る・・( 右の日本農業新聞をクリック ) 日本農業新聞
新聞の見出しは、・・・鳥獣対策の“相棒”先細り 狩猟者減り、そして猟犬も 繁殖・訓練所は「数えるほど」・・・ 尚、取材当日の様子は「サツマビーグルのブログ村」サイトをご覧ください。
※ 取材3日前の犬舎周辺=南国徳島に積雪10cm