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純血サツマビーグルのマレ号の猟野訓練第1報

Posted on September 2, 2015

純血サツマビーグルのマレ号(2015.01.13生)7.5ヵ月・牝の猟野訓練を9月1日よりスタートしました。マレ号に関する詳細は「サツマビーグルの写真集」を参照下さい。 尚、本ブログはマレ号が単独でシカを追跡できるまでの訓練課程の様子をドキュメンタリータッチで紹介たいと思います。同年代のサツマビーグルをこれから訓練される方は参考まで見て頂ければ幸甚です。 尚、訓練に関する質問は、連絡(090-7787-3299)頂ければ45年間の経験をお話しします。 さて、マレ号は現在、体高:43cm、体重:15kgです。当犬舎の台牝のエス号とほぼ同じです。タイプもバセットが濃く出て非常に美しいサツマビーグルの女の子です。 今後の訓練課程を簡単に紹介します。 ①第1段階・・・約7日間  この期間は、山に慣れさせることが目的・・・尻尾をピンと立てて、主人より30m前後左右を走り回ることが出来れば合格。 ②第2段階・・・約7日間~14日間  この期間は、先導犬につけて山入を教える・・・先導犬の後を遅れずに付いて行け、逸れた場合にも自力で主人の元に帰ってこれれば合格。 ※ この山入訓練が最も時間がかかり難しい。先導犬がいなくても主人と一緒に杉山を横に歩き、出来れば上下に歩く。これが出来るようになると、次は水が流れる谷筋を上り下りしたり、谷を左右に横切る。この工程で訓練犬が甘えて鳴いても知らぬ振りをしてじっと待ってやる。決して手伝ったり叱ってはならない。そして出来れば頭を撫でオーバーに褒めてやる。これを何日も出来るまで繰り返す。 ③第3段階・・・7日間~14日間  この期間は、先導犬と一緒に獲物を追い鳴きさせ臭いを覚えさせる。・・・山が楽しくなり車に乗りたがるようになれば合格。 ④第4段階・・・14日間  この期間は、単独で獲物を起し追跡することを教える。・・・自分で捜索し、起こして約30分追跡できれば合格。この段階で一応の訓練は卒業となる。 ※ 早いものは約30日で卒業(完成犬)するものも居るが、通常60日程度を要する。   マレ号は、9月1日より第1段階をスタートしましたが、写真の様に初めてリードを離しての林道を散歩しましたが、7.5ヵ月で身体も成犬と変わらないくらい大きく、精神的にも朝夕の散歩で会得したのか、GPSドックマーカーを装着し放犬すると、いきなり前方に猛然と疾走し、またこちらに向かって走って来る等、明るく元気で堂々としており、昨日と今日の早朝訓練で杉山に入ってみたが、怯えもせずに地面をクンクンと前後左右に動いており・・・第1段階は合格。 ※ 合格の判断は、最初はおっかなびっくりで尻尾を垂れて主人の後ろを歩いているのが、主人の前後左右を自主的に尻尾を立てて行動できれば合格である。 明日からは、第2段階の山入訓練をスタートさせる。 猟野訓練の様子を写真で紹介します。 ★訓練場所は、人通りが殆どない林道で行っている。 ※ 尻尾を立てて行動できているかを常時観察し、尻尾を垂らして怯えた様子を見せた場合そっとして置き、自分で解決させ自信に繋げることが上達の秘訣である。

★何かの臭いに興味を持ち、林道の法面を登って臭いを確認しているところ。 ◎ポイント  この時は訓練犬が納得して降りてくるまで犬を呼んだり、その場に行ったりしてはいけない。あくまで訓練犬の自主性に任す。

★臭いに没頭し、ふと見ると主人が居ないので、怖くなりこちらを見ているところ。 ◎ポイント  この時は、「ヨシヨシ」と声を掛けて安心させてやる。主人は何時も傍にいてくれることを学習させる。これをマスターすると捜索範囲も段々と遠くまで足を延ばすようになる。

★林道を前後左右に自主的に自信を持って行動している。 ◎ポイント  訓練犬がこちらに戻ってくるまで決して呼んだりその場に行かないで、じっと我慢して、訓練犬の身になって考えながら観察すると時間が経つのが本当に速くなり、主人も退屈しなくて済む。


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