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  • 執筆者の写真クライス

サツマビーグルのマリーちゃん訓練記 第2話

Posted on May 12, 2017

皆さんお元気ですか!!! 私(マリー)は、ご主人様が用事や雨が降らない限り、朝6時から9時までの約3時間余り毎日山入りしています。 もう山は大好きになりました。ご主人様から100m以上離れて山を自由に散策したり、急坂の上り下り、水が流れる谷渡り等々の基礎訓練は全て出来るようになり、合格をもらいました。訓練当初は車酔いで1ヶ月余り山入りが遅れましたが、追いついた感じがします。 今日は、その訓練の様子を少し長くなりますが、分かりやすくドキュメントタッチでお話ししますので、参考にしてもらえば幸いです。 5月からは、先輩犬と一緒に山入りしています。この目的は、先輩犬と一緒に行動し逸れても独力でご主人様の元に帰れるようになることです。 先輩犬は知力、体力が優れており、シカを探して山中にどんどん前進し、場合によってはご主人様から1km余りも離れることもあります。そして、先輩犬がシカを発見するまでは何とか一緒に付いて行けますが、いざ追跡に移るとそのスピードに付いて行けず山中に置いてけぼりとなり、帰るに帰れずご主人様に助けてとばかりに『ウォ~~~ン』と大声を出すも誰も助けに来てもらえません・・・。 そこで第二段階の訓練は、上記した山中で迷っても確実にご主人様の元に帰ることを勉強します。このことは将来一人前の猟犬になっても大変重要な事項と言われています。 【訓練ポイント】 先導犬が居なくても単犬で山入りし、猟欲の発現を待って、訓練犬が独自て獲物を発見し追跡し、山中で逸れた時に帰りの訓練をしても何ら心配はありません。テツ号、シロー号、アキ号、エリー号、アサ号もこの方法(単犬訓練)で完成しております。 何故、マリー号は先輩犬と行くのか?。即ち、先輩犬の運動とストレス発散を兼ねて連れて行っているらしいです(笑)。先輩犬と一緒に行動しても体力が違うので途中で逸れるのは明白で、一石二鳥を狙っての山入りだそうです。 但し、ご主人様の元に確実に帰れるようになると先輩犬は外され単犬で山入りするらしいです。それは、例え先輩犬と一緒に追い鳴き出来ても単犬で山入りさせると、その実力たるや見る影もなく愕然とした思い出がある方も多いと思われます。そこで時間が多少掛かろうとも単犬で訓練(捜索、起し、追跡)した方が真の実力が身に付く他、結果的には完成犬(一人前の猟犬)になるのも早いと聞いております(ご主人様談)。 私は、今までマレ号、シロー号、テツ号と各1回づつ山入りしましたが、やはり追跡に移ると体力の差から途中で逸れてしまいました。しかし、ご主人様は私が入って行った処で、何時までも待ってくれています。この3犬は30分程追跡すると一旦ご主人様の元に帰るというサツマビーグル特有の狩り口がてきます。なので逸れた場所で帰る道を探していると、山中で合流し一緒に帰ってこれます。3犬との学習で先輩犬が何故ご主人様の元に確実に帰れるのかを見つけました。それは自分が走って行った道に残っている自らの臭いを逆方向に辿って行けばご主人様が待っている処に帰れると言うことです。 私は僅か3回でこのことをマスターしました。凄いでしょう!。次回からは独自で帰れる自信がつきました。 しかし、一昨日からは足が速く追跡時間も長いアサ号と山入りしています。先の3犬と異なり物凄いスピードで広範囲に捜索しシカを発見します。そして大きな声で「ウォンウォン」と1時間余りも追跡するので、私は一生懸命に付いて行こうとしますが体力の限界で追跡を止めハーハー言っています・・・。そして気が付けば山中で逸れているのです・・・トホホ!( アサ号の身体能力はどうなっているのか信じられません!)。そこでこの度マスターした自分が走って来た道を逆に辿って行けばご主人様が待って居てくれるころに帰れると思い帰ろうとするも走るスピードが速すぎて臭い(自身の足臭)が残っていないことに気付く・・・探しても探しても無い?・・・こんなはずでは?・・・これは困った!!!・・・と、思わす「ワォ~~~ン」とご主人様を呼ぶと、どこからか「ピッピー、ピッピー・・・」と言う音が聞こえて来る。何だろうと音が聞こえてくる方に向かって走って行くと、何とそこにはご主人様がピッピーと笛(20番スラッグ弾空ケース)を吹いていました。ご主人様の元に帰ると笑顔で迎えてくれ「マリー偉いぞ!」と声を掛けながら手で頭を何度も優しく撫でてもらいました。私はご主人様から褒めてもらえるのが一番嬉しいです。つまり私が困って勇気を振り絞って何かをした時に褒めてもらえると言うことです。 昨日も今日もアサ号と山入りしましたが、何時も上記の通り追跡途中で逸れますが、約30分程は自力で帰ろうと努力をしますが、分からない場合は「ウォ~~~ン」と鳴くと、ご主人様がGPS受信機で私の行動を確認しながら、「ピッピー、ピッピー・・・」と笛を吹いて居場所を教えてくれます。ご主人様の居場所を確認する方法として「「ウォ~~~ン」と鳴くことをマスターしました。ご主人様曰く「マリーは本当に覚えが早い!」と褒めてもいました。 以上お話ししました様に、山入りに必要な事項は全てマスターしましたので、明日からは単犬での訓練をするとご主人様に言われています。とても嬉しいです。。。 頑張りますので応援よろしくです!。 それでは次回の報告まで・・・さようなら!。。。お元気で! それでは、山入り基礎訓練と先輩犬との訓練の様子(写真)を紹介します。 写真① 単犬での基礎訓練 ご主人様がゆっくり歩くので、退屈になりついつい探検をするようになりました。

















写真② 単犬での基礎訓練

この日は、何か臭いがするので勇気を出して藪の中に登って行きました。ご主人様が後から付いて来てくれるのでどんどん進んで行くと、なんと「ゴトゴト」と大きな雄山鳥が飛び出し、びっくりしてご主人様の元に飛んで帰りました。

ご主人様が優しい声で「マリー凄いぞ!」と言ってくれ、頭を何度も撫でてもらいました。

















写真③ お母さんのマレ号との訓練

お母さんはゆっくりと捜索するので私でも付いて行けます。しかし、追跡になるとやはり置いてけぼりをくい、山の中で独りぼっちとなりますが、暫くすると心配してお母さんが迎えに来てくれます。

私は、この優しいお母さんと毎日山入りしたいのですが、ご主人様は訓練にならないと一回限りで終わりです。


















写真④ アサ号との訓練

アサ号は足が長く、身体は私の3倍はあるくらい大きいです。捜索もお母さんと異なり走って行います。時にはシカを見つけるまで30分程かかる時もあります。その時はもう疲れてへとへとです・・・。しかし、アサ号は涼しい顔でシカを見つけると「ウォンウォン」と大きな声で、更に1時間程追跡して帰って来ます。

何という体力の持ち主なのか・・・訓練するとアサ号のようになれるのか?。

私も連日の山入りで、犬舎見学に来られた方からは凄い筋肉ですね~と言われますが持久力はまたまだです。


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