Posted on August 27, 2013
純血サツマビーグルの保存を決意し、発祥地の本場鹿児島県下を始め全国の猟友を通じてサツマビーグルを探して約5年、この度の若い優秀な牡牝を昨年11月に入手することができた。二頭はすぐさま狩猟解禁となり、異郷徳島での初猟となった。生地の鹿児島ではウサギ猟犬として既に完成されていたが、ノウサギが激減している当地での活躍に危惧していた。予想は的中し、ノウサギをスピード豊かに捜索するが全く臭いがなく起こし・追跡に繋がらない日々が続いた。ある日、シカ猟に使用しているアメカンビーグルと共猟させたところシカに少しずつ興味を示し、数日後より一緒に追跡するようになり、捕獲したシカを噛んだことからシカ猟犬としての本能が発現し、以後は単独でもシカを起こし、約2時間内の追跡で捕獲できる素晴らしいシカ猟犬に変貌を遂げた。 この時から、早く仔犬が欲しい・・・と思い続け、今年6月にやっとエス号が発情したのでハク号と交配した。その後待つこと61日、8月20日に10頭(牝4・牡6)出産した。出産は午前1時30分~午後12時30分まで要した。しかし当地徳島は、連日35℃を超える猛暑で出産した犬舎内も同様で、大型の扇風機を回しているが、母親は食事を全く食べなくなり、2日目には遂に3頭の仔犬(牡1・牝2)が日射病で死亡した。この事実を真摯に受け止め、母子を守るべく、繁殖ケージを犬舎から自宅(応接間)に移動し【写真】、エアコン設定28℃で飼育を開始した。その結果、移動2日目(出産4日)より、母親の食事が回復し、授乳も順調になり、仔犬の鳴き声もなく順調に育っている。本日は生後8日となり、体重も約800gと出産時の2倍まで成長している。 もう母子共に心配は無いとの判断から、本日サツマビーグルの出産公開をすることにしました。仔犬は後数日で目が開き、よちよち歩きも出来るようになます。自宅で飼育しておますと何時も様子が観察でき、本当に可愛いしぐさで、心が癒されます。仔犬は早くも個性が出てきており、中には仰向けで寝る仔犬がいます【写真】。 現在、純血サツマビーグルは、本場鹿児島でも30頭程しか飼育されておらず、この度の7頭の仔犬達への期待は大きく、何とか立派に成長して欲しいと切望しておます。仔犬は保存用に残しますが、伝染病等による死亡等を回避する目的(分散飼育)から、一部は熱心なサツマビーグル愛好家に借譲したいと考えておますので、ご連絡をお待ちしておます。